湿布薬と胃潰瘍
「痛み止めは胃に負担がかかりやすいので…」と患者さんに説明を始めると、大抵の場合「知ってますよぉ〜」といった表情になります。薬に対する知識があるのはとてもいいことです。でも、湿布薬で同じ話をすると怪訝な表情を浮かべます。
例えば「ロキソニン」という商品は内服薬も湿布薬もあります。医療用医薬品だけでなく市販薬もあります。これらは皆「ロキソプロフェンナトリウム」が主成分の薬です。これを内服しようが、皮膚に貼り付けようが、吸収されて効果を現すことに変わりありません。つまり吸収された後の副作用も同様に存在します。規定の分量(枚数)であれば内服薬ほどに副作用の頻度が高いわけではありませんが、全身あちこちに貼るから1日に5〜6枚使うという方は明らかに多すぎです。これを続けていると胃潰瘍になってもおかしくありません。むしろ湿布薬をやめたら胃薬もいらなくなったケースもあります。
2022年4月の改正で、湿布薬は原則として63枚までしか一度に処方されなくなります(今までは70枚) 。これを機に湿布薬の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
クローバーリーフ薬局 千葉
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