災害時、青いベストの薬剤師
平成23年3月11日 14時46分 東日本大震災発生
マグニチュード9.0の大地震と10メートルを超える大津波が東北地方の太平洋沿岸域に壊滅的な被害をもたらしました。
こうした大規模な自然災害が発生したとき、被災地では医師や看護師とともに、多くの薬剤師が災害医療に従事しています。当会会員の薬剤師も、福島・宮城・岩手などの被災地で活動を行ってきました。
現在、大田区薬剤師会では東京で大災害が発生した場合に備え、東京都・大田区・地区医師会・歯科医師会・柔道接骨師会とともに、地域防災計画の立案に参加しています。
・大田区災害医療連携会議
緊急医療救護所設置作業部会
医薬品等確保作業部会
周産期医療部会
透析医療部会
・災害医療訓練 等
大震災が発生し、けがをしたら・・・緊急医療救護所へ行って下さい
1.緊急医療救護所の開設
緊急医療救護所は、原則として23区内で震度6弱以上の地震が発生した場合、病院・学校の敷地内又は近隣の計19カ所(内4か所は軽症者救護所)に、発生から概ね72時間までの期間、開設されます。
医師の診察が必要なけが人は、可能な限り応急処置をした上で、地域の皆さんの手で緊急医療救護所へ運んで下さい。
2.緊急医療救護所で行うこと
■ トリアージ(傷病者に、どのような治療が必要か判断し、患者の中で治療の優先度をつけます)
■ 軽傷者の応急処置(処置の終わった型は、自宅又は避難所に移動していただきます)
■ 中等症以上の傷病者の病院への搬送(原則、緊急医療救護所の近くにある病院へ搬送します)
3.緊急医療救護所の運営について
緊急医療救護所は、区が設置します。(病院のご協力を頂いています)
緊急医療救護所の開設と運営は、医師会、薬剤師会、柔道整復師会の会員及びそのスタッフ、区職員が一緒になって行います。
緊急医療救護所の備蓄薬保管薬局
大森薬局(大田病院),日本調剤大森南店(東京労災病院),秋島薬局大森店(東邦大学医療センター大森病院),すみれ調剤薬局(大田池上病院),かおる薬局(池上総合病院),大森会営薬局(大森赤十字病院),あおば薬局田園調布店(田園調布中央病院),ゆきがや薬局(荏原病院),ニコニコ薬局(東急病院)
軽症者救護所の備蓄薬保険薬局
みずいろ薬局(東調布中学校),フジモト薬局(馬込小学校),山王薬局1丁目店(入新井第一小学校)
※ 大田区薬剤師会所属薬局分のみの掲載
※ 上記以外の会員薬局についても、いずれかの救護所運営に協力することになっており訓練に参加するなどの準備を行っています。
緊急医療救護所で軽症ではないと判断されたら
医療救護活動の役割に応じて、「災害拠点病院」、「災害拠点連携病院」、「災害医療支援病院」に搬送されます。
災害拠点病院
主に重症者の収容、治療を行います。
荏原病院、池上総合病院、大森赤十字病院、東邦大学医療センター大森病院、東京労災病院
災害拠点連携病院
主に 中等症者や容態の安定した重症者の収容、治療を行います。
東京蒲田病院、JCHO東京蒲田医療センター、牧田総合病院、大田病院
災害医療支援病院
主に軽症者に対応します。可能な範囲で、重症者、中等症者の治療を行います。
田園調布中央病院、東急病院、大田池上病院、目蒲病院、本多病院、渡辺病院
学校医療救護所について
従来からある区内18カ所の学校医療救護所は、発災後72時間以降、主に慢性疾患や避難生活での病気に対応する目的で開設される予定です。