第15回実践勉強会
- 開催内容
- テーマ内容
- 患者様・家族に対するうつ病の説明
?:うつ病は病気であって単なる疲れや怠慢ではないことを伝える。
?:今の状態は明らかに病気であり治療すれば治る性質のものである事を保障する事が大切。
?:うつ病は特殊な病気ではなく誰でもかかる可能性のある病気であることを説明する。
- 身体疾患に伴ううつ病
?:脳血管障害 脳卒中後うつ病が有名で発症頻度は15?60%。脳の傷害による。
?:内分泌疾患 クッシング症候群、甲状腺機能異常、汎下垂体機能不全では高率に
うつ病が出現。副腎皮質・甲状腺ホルモンが特に関係が深い。?:癌 発症頻度は5?10%。リスクファクターとして 進行癌 うつ病の既往
痛み ソーシャルサポートの欠如などがあげられる。 - 薬剤による抑うつ
レセルピンは有名。プロプラノロールなど他の降圧剤でも起こる。インターフェロン
では頻発。他にステロイド、抗がん剤、H2ブロッカーなどでも引き起こされる。
- SSRIの特徴
?:三環系坑うつ剤とほぼ同等の効果。
?:坑コリン系副作用が少ない。
?:鎮静作用が弱い。
?:心・循環系に対する影響がなく過量投与でも安全。
?:体重増加が少ない。
?:高齢者においても同等の効果が得られ副作用の増強はない。
- 服薬指導のポイント
治療初期の服薬指導が重要! 坑うつ剤は効果発現までに2週間程度かかるが
副作用はすぐに現れる。副作用による服薬中断を防ぐ。
開催表題=第15回 うつ病について
開催日時=平成19年10月18日(木)20:15?21:50
開催場所=大森会営薬局 2F
参 加 者=サガワ薬局:佐川、アサヒ薬局:中畔、にしかわ薬局:新木、江島薬局:浅野、
ひろみ薬局:宮田・橋本、コーコク薬局:松原。
「主にうつ病の治療について」 アステラス 高梨さんから説明していただきました。
?:対処や回復が可能であることを伝える。
?:日常生活上の具体的な対処方法を盛り込む。
?:効果が必ず現れることを保障する。
・ 時間も場所もゆとりを持ったところで話を聞く。
・ プライバシーには十分配慮する。
・ つらい気持ちに共感しながら話に耳を傾ける。
・ 励まさないで相手のペースで話を進める。
・ 相手がいろいろな話が出来るような形で質問する。
・ 不明な点を質問しながら具体的な問題点をはっきりさせて解決方法を一緒に考える。
うつ病サポートブック ファイザー ZLT256003A
今回の一押しwebサイト
「うつ対応マニュアル ? 保健医療従事者のため」
つなげよう、広げよう人の輪と知恵の輪
薬剤師として社会的活動を行うとき、薬剤師の団結の中心がなければ社会的評価や地位の向上は難しいと考えています。薬剤師会は、医師会・歯科医師会と共に医療担当者の一翼を担って、薬剤師の職能を確立し発展させるべく幅広い活動を続けております。