第17回実践勉強会

実践勉強会実施レポート
報告者:保険学術部 田中敏郎・佐川雅夫・中畔勇一



  1. 開催内容
  2.    開催表題=第17回 不眠について

       開催日時=平成20年1月9日(水)20:10?21:30

       開催場所=大森会営薬局 2F

       参 者=サガワ薬局:佐川、アサヒ薬局:中畔・飯塚、コーコク薬局:松原、京浜堂薬局:保科、

           ひろみ薬局:橋本、ミオ薬局:三尾、秋嶋薬局:秋嶋、江島薬局:浅野。

  3. テーマ内容
  4.    「不眠とドラールについて」 吉富薬品 平池さんから説明していただきました。


      • 不眠について

        ?:スペースシャトルのチャレンジャー号の爆発事故やスリーマイル島の原発事故は睡眠不足による

        ヒューマンエラーが原因とされる。

        ?:日本人の3分の1が自分の眠りに不満を持っている。不眠症が700万人以上いるとされる。

        ?:不眠とは社会生活に支障をきたし、本人も自覚し悩んでいる場合を指す。睡眠時間の長短ではない。

        ?:睡眠薬について

        ・最少量から開始する。1日目から良く眠れる量では1週間後には過量になるケースがある。

        ・2回目の受診時には医師に効果・副作用を報告していただく。報告すべき副作用は日中の

        眠気・注意力・集中力の低下、頭痛、頭重、運動機能の低下、倦怠感、脱力感、ふらつき感、

        うまく話せない、など。

        ・アルコールは原則摂取しない。

        ビール1本であれば3時間を目安とすることがあるがあくまで目安である。

        ・睡眠剤を服用することに罪悪感、不安をもたれる患者様がいらっしゃるが今は不眠を

        しっかり直すことが大切とお話し服用していただく。

      • ドラールについて

        ・ 超短時間型・短時間型と比較しリバウンドが起こりにくい。超短時間型・短時間型を休薬・

        減量する際には1度長時間型のドラールなどに置き換えることが多い。

        ・ 超短時間型・短時間型と比較し入眠効果を自覚しにくい。マイルドと感じる医師が多い。

        ・ 効果の持続性は代謝時間の長さによる。代謝物も生理活性を持ち精神安定作用を期待できる。

        (安定剤の2割?3割程度と推測される)


      • 不眠の患者様へのアドバイス

        ・音楽療法:[1/fの揺らぎ]を含むクラッシック音楽・ネーチャーサウンドを聴く。

        ・抱き枕を使う:人間は柔らかいものにしがみつくと安心する

        ・人間の体内時計を狂わさないようおきているときは明るく、寝るときには暗くする。

        ・カフェインを含むコーヒーなどは昼までに摂る。

        ・寝酒はNG:アルコールを分解するために肝臓が活動する。またトイレが近くなる。

        ・タバコはNG:ニコチンには覚醒作用がある。

        ・寝床の周りには背の高い家具を置かない。圧迫感を受けるし危険。

        ・寝室はベージュ系、茶色、グレー系でコーディネートする。赤やオレンジ、カラフルなものは避ける。

        ・マットレスは少し硬めで、背中のS字を保持できるものを使う。時々上下を逆にする。

        ・雑音対策をとる:耳栓を利用する。

        ・寝巻きを着る:なるべくシンプルで体を圧迫しないもの着る。

        ・運動する:有酸素運動を夕方ごろに。



    今回の一押しパンフレット

    快眠生活を送るための12のアドバイス 中外製薬 AMO 06PT00302

    日常の注意点、気をつけなくてはいけない睡眠時の症状などまとめられています。

    大きさも手ごろでお持ち帰りにも邪魔になりません。


    今回の一押しwebサイト

    「不眠症撃退法 不眠の6つの原因を潰す」

    不眠の患者様へのアドバイスはすべてこのサイトから抜粋しました。

    その他不眠体験記・眠りについて・眠りの豆知識などについても詳しく書かれています。


    以上。

                                         

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